年収アップの方法

【年収アップ】 毎月赤字かトントン(泣)。 収入を増やす方法を考えてみよう!

大卒の初任給


2020年の厚生労働省の調査によると、大卒の初任給の平均額は22万6000円です。ボーナスが2か月あるとすると、年収は316万4000円になります。

毎月の給与の総支給額が22万6000円だと、所得税が4,400円、健康保険11,200円、厚生年金保険料20,700円、住民税13,500円、雇用保険700円など諸々引かれて、手取り額は約175,500円です。(住民税は2年目以降から引かれる)

●月の収入175,500円
●月の支出
 家賃(手取り額の1/3)70,000円
 食費40,000円
 交通費15,000円
 交際費15,000円
 水道光熱費10,000円
 被服費10,000円
 通信費 7,000円
 雑費10,000円
 月の支出 合計177,000円
●月の収支△2,000円


結果、毎月ほぼトントン(若干の赤字)で、貯金ができません。赤字の金額と貯蓄に関しては、ボーナスで補填することになります。

地方勤務とか実家暮らしならともかく、もう少し収支を改善したいところです。

まずは支出を減らすこと


毎月の収支を改善する最も簡単な方法は、支出を見直す(削減する)ことです。

月2万円収入を増やそうと思ったら、副業でバイトするか、転職するか、いずれにしても簡単にはいきません。

しかし、支出を減らすことは、いま直ぐできます。即効性があり効果抜群です。

まずは「家計簿」をつけて、自分が何にいくら使っているのか、毎月の支出を把握しましょう。

「えーっ、家計簿なんて面倒くさいことやりたくないよ!」と思うでしょうが、携帯で使えるチョー便利な「家計簿アプリ」があるから大丈夫。それを紹介しまーす。

家計簿アプリで支出を把握する

家計簿をつける目的


家計簿をつける本来の目的は、無駄な支出をなくしてお金を貯めることです。

家計簿をつけるメリット

●お金の出入りを把握できる
毎月の収入や支出を把握できるので、お金の流れが一目でわかる
●むだな支出を改善できる
何にいくら使っているのかハッキリするので、月の固定費用と変動費用がわかる。とくに変動費用の娯楽費や交際費などは上下するので、むだな支出を把握できる
●貯蓄ができる
むだな支出がわかるから、むだ使いが減る。その分お金があまり貯蓄ができる

家計簿アプリを使おう

  1. 無料の家計簿アプリを使う
    1. スマホで使える「無料の家計簿アプリ」がたくさんあります。「家計簿 無料アプリ オススメ」で検索。オススメは「マネーフォワードME」
    2. レシートを撮影するだけ(ラクラク入力機能)
    3. 銀行口座やクレジットと紐づけする機能がある
    4. 収支は自動計算される

2番目に簡単な収支の改善方法は


2番目に簡単な「収支の改善方法」は、できるだけ「都会で働くこと」です。

先日、知人の娘さんが高等看護学校を出て、新卒で病院に就職することになりました。候補は、東京のA病院、東北仙台のB病院、地元のC病院の3つです。

提示された初年度の年収は、各々以下のようでした。
  

3つの病院で提示された年収
  • 東京のA病院は600万円
  • 仙台のB病院は450万円
  • 地元のC病院は300万円

3病院とも仕事の内容は同じなのに、東京の年収は地元の2倍です。初任給で600万円なんて! 下手な大卒なんて相手にならない。高等看護師さんはスゴイですね。

同じ勤務内容で、地方中核都市の仙台なら450万円、地元の病院なら300万円です。

娘さんは、迷わずに東京のA病院に就職したそうです。

東京の給与は地方の2倍


ハローワークインターネットサービスで、さまざまな職種の平均時給を、地方を東京で比べてみました。

ほとんどの職種で、ほぼ2倍です。

ポイントは家賃補助があるか、寮があることです。でないと、給料が増えた分の大方を家賃にもっていかれます。

転職で年収アップ、日本では40%

■「転職で5%以上年収が増えた
・・・アメリカ76.5%、フランス75%、中国88.7%、 日本は39.7%

「転職して役職が上がった」
・・・アメリカ42.6%、フランス41.4%、中国51.1%、 日本は8.5%。

「転職先は会社規模が小さくなった」
・・・アメリカ7.8%、フランス5.9%、中国5%、 日本は17.6%。

■日本は就職ではなく「就社」
「二つの違いを賃金で言うとメンバーシップ型は年功序列、これは“後払いシステム”です。 ジョブ型は、いわゆる“即時払い”、このジョブ(仕事)に対してこのペイ(賃金)ですよっていう。」 つまり、日本型の企業は徐々に負担が重くなってくる。

転職で年収を上げる3つの方法

外資系企業で働く

急成長企業で働く

業績拡大を狙う デジタルDX

転職で年収アップ、日本では40%

■「新入社員で転職サイトに登録する人が10年で26倍」 転職の仕組みも変わり始めている。自分を売り込む人は現在144万人を超え、これは5年で3.5倍になっているという。人を求める企業も1万8000社ありこちらも5年で2.5倍になっている。

「実は登録している人たちが皆、すぐに転職したいわけではない。登録しておいて“自分の市場評価”を知りたい、という人がだいぶ含まれています。(中略)ほかの転職サイトのデータでは、驚いたことに新入社員のタイミングで転職サイトに登録する人が10年間で26倍に増えています。これも今すぐ辞めたいわけではなく、自分の労働市場での評価を横目で見ながら、ちゃんとプロになれるか把握しながら働きたいと」

■「日本は“就職”ではなく“就社”なんですよ」 日本の転職の現実を現した数字がある。 「転職で5%以上年収が増えた」・・・アメリカ76.5%、フランス75%、中国88.7%、 これに対し、日本は、39.7%だ。 「転職して役職が上がった」・・・アメリカ42.6%、フランス41.4%、中国51.1%、 これに対し、日本は、わずか8.5%。 「転職先は会社規模が小さくなった」・・・アメリカ7.8%、フランス5.9%、中国5%、 これは日本が大きく上回って17.6%だ。

■「二つの違いを賃金で言うとメンバーシップ型は年功序列、これは“後払いシステム”です。 ジョブ型は、いわゆる“即時払い”、このジョブ(仕事)に対してこのペイ(賃金)ですよっていう。」 つまり、日本型の企業は徐々に負担が重くなってくる。さらに前川氏は続けた…。

「いきなり欧米型にシフトはできません。日本が1000万払うと言えば、欧米の巨大な企業は3000万払う。そうしたら勝負にならないわけです。日本はメンバーシップの良いところを生かして、ポテンシャルの高い若者を一人前に育てていくやりかたは残していく。そして一人前になった後は、その人は会社任せというのはなしで、リスキル(学びなおし)する意識が大切となるように徐々に変わっていくハイブリッド型がいいと思う。

年収アップは狙うと、逆に上がらない

「経営のプロ」が放った一言に衝撃

《収入は付いてくるもの。追いかけるものではない》  私が尊敬する、あるプロ経営者の話です。その方は誰もが知る複数の大企業の経営経験に加え、起業・上場を果たした文字通り「経営のプロフェッショナル」です。直接お仕事をしたわけではありませんが、その方の経営する会社に所属したことがあり、会社方針説明などで話を聞きながら、私は常に敬意を持って見上げていました。  その方が、会社を去るときに、全社員向けに最後のスピーチをされた内容が今でも頭を離れません。 「これからのみなさんのキャリアの中で、『追いかけるもの』と『付いてくるもの』を間違えないようにしてほしい。お金や地位は追いかけてはいけない。みなさんが追いかけるのはお客様の成功であり、そのための自身のスキル開発だ。それさえ間違えなければお金や地位は後から付いてくるものだ」という趣旨でした。

収入には常識を歪ませる魔力が

bizSPA!フレッシュ

 私はそのスピーチに衝撃を受け、以来ずっと大切に心の中に留め、事あるごとに反芻(すう)しています。仕事をする上で、その価値を測った対価としての収入は大変重要な要素です。  私も若い頃は給与明細は毎月のようにチェックしていましたし、少しでも職位を上げようと必死にこだわることもありました。周りを見ても、給料や職位を上げるために無理をして、体や心を壊してしまう人や、収入だけを理由に転職して失敗する人もいます。  なかは、年収を上げるために評価や目標を必死で操作したり、ライバルと思う人の足を引っ張ったりする人も。時には意図的に嫌がらせのようなクレームを入れてまで、なんとか昇給しようとする人を見かけたりもしました。  これ、収入を上げることが目的ならば、普通に考えてあまり効果的な方法じゃないですよね。むしろ逆効果ですらあります。ですが、収入というのは「普通に」考えられる人の常識さえ歪ませてしまうほどの魔力があります。

お金は「追いかけるものではなく、付いてくるもの」

 私もこれまで、さまざまな組織や事業に身を置き、業績や能力を評価したり昇進・昇格を決めたり、給料を支払う側の立場を経験したことで、見えてくるものがありました。その経験から言えることは、やはり先述の経営者の言葉のように、お金は「追いかけるものではなく、付いてくるものだ」と考えるほうが、結果的にその人の総収入を上げることになる、ということです。  考えてみれば当たり前ですよね。お客様の成功に貢献する人は、結果的にお客様からその価値の対価として会社に収入をもたらします。経営者としては、その人に報いたいと思うわけです。  お客様の成功に貢献できる人は、そのためのスキルを保持し、発揮した人です。お客様の期待に応えるスキルを追求し、獲得した人に、お金や地位が付いてくるわけです。  面白いことに一定の経験を経ると、お金や地位だけを目指している人と、お客様の成功やスキルを追いかけている人というのは、一目で見分けがつきます。結果的に経営者は、後者に機会を提供しますし、その人のために自分の時間も使おうとします。自ずと、お金や地位の機会はどちらに開かれるかは明確ですよね。

社会人も10年目に近づくと、さらに彼我の差を感じる機会も増えました。社費や公費で留学する人も急に増えます。誰それは年収1000万円超えた、とか、若くして役員になった、とか。メディアで取り上げられる起業家も次から次へと現れます。  誰もが抱える焦りや嫉妬は、向上心の現れとも考えられます。これをうまく自分でコントロールし、焦りや嫉妬を消した上で、さらに自分のキャリア向上の原動力に変えるという発想に立つのが良いでしょう。  たとえば一番身近な方法としては、今の自分の仕事に没頭することです。没頭して、さらに没頭し、それでも没頭し続けた結果、成果につながるといつの間にか他人のことなど気にならなくなるもの。「学生時代の同期が……」と言っていた頃は、実は仕事に身が入っていなかったな、と今振り返って思います。

「ウワサ」的情報に踊らされないこと

「花形部署に行った同期」のケースなどは、その同期とコミュニケーションを絶やさず、情報交換してみると良いでしょう。自分がそこに行かなくてもある程度の情報が得られる上に、周辺のネットワークまで作れば、その同期の後任として自分が任命されるような道を作ることも可能です。実際に私も大企業に所属していた当時、そのようにルートを作った経験があります。  また、SNS時代特有の情報に対する受け止め方を、冷静にコントロールすることも今の時代本当に大切です。SNSを中心とするこの手の「ウワサ」的情報というのは時に誇張されたり、部分的に切り取られたりするもの。仮に事実でない情報におどらされて、焦ったり憤ったりしていたとしたら、それはあまりに間抜けなことです。  ありがちなのは「業績によってはボーナス込みで1000万円も視野に入った」ことが伝言ゲームの間に「年収1000万円を超えた」となったり、「会社でMVPとして表彰された」のは事実だが、毎月部署ごとに発表される程度のMVPだったり……。

トップランナーであり続けるケースは意外に少ない

bizSPA!フレッシュ

 好意的に解釈すれば嘘ではないものの、言葉から受け取る印象とはほど遠い、事実を誇張して発信されるケースは枚挙にいとまがありません。  加えて言うならば、四半世紀以上社会人を経験してみて初めてわかる事実があります。それは、キャリアの駆け出しでトップランナーだった人が、トップランナーであり続けるケースは意外に少ないということ。  結論としては、雑音には耳を傾けず、地に足つけて今やるべきことに注力することがセルフコントロールをする上で最適解でしょう。私の周りを見ても、そういう人が結果的に幸せなキャリアを歩んでいます。 <TEXT/株式会社アイデミー取締役執行役員COO 河野英太郎