いますぐ会社辞めたい。判断ポイントは?
新卒でやっと入った会社。でも、いざ働いてみると、なにか違う。
ただ、入社したばかりだし、暫く我慢したほがいいのか。それとも、すぐやめた方がいいのか判断がつかない。
そんな悩みを持っているヤングビジネスマンにお答えします。
原則は、すぐ辞めたらダメ
短期で離職するのがダメな最大の理由は、転職エージェントに嫌われるからです。
最近の転職は、転職エージェントを介する方法がメイン(王道)でしょう。複数の転職エージェントの登録し、キャリアアドバイザーの面談を受けます。
ところが、数か月といった短期で離職すると、転職するときにキャリア(職務経歴)として見なされません。転職エージェントに登録して、キャリアアドバイザーに相談したときに、キャリア(職務経験)として評価されないことし、嫌がられます。
在職期間があまりに短いと(数か月)、マイナスに評価されます。
転職エージェントは民間企業
転職エージェントは「成功報酬型の民間企業」です。ボランティアではないし、ハローワークのような公的機関でもありません。
企業から求人を受け、人材を紹介し、求職者が企業からの内定オファーを承諾すれば、企業から「想定年収の30%ほど」の紹介報酬を得ます。
民間企業であるからには、利益追求が至上命題です。もちろん、転職エージェントに在籍する個々のキャリアアドバイザーにも売上目標があり、日々それを追いかけています。
その目標を達成するためには、日々効率的に業務を推進する必要があります。
もっとも効率がいいやり方は、「高年収が見込める人」に「内定しやすい業界や仕事」を紹介することです。営業→営業、エンジニア→エンジニアといった同じ職種への転職です。
逆に、効率が悪いパターンは「早期離職傾向が強い人」「転職回数が多い人」「年齢が高い人」になります。なぜなら、こうした求職者を企業が嫌うため、スムーズに内定が得られにくいのです。
因みに、求職者が企業に入社して紹介報酬を得たとしても、また数か月で離職してしまったら、転職エージェントは依頼企業に違約金を支払わなければなりません。
ゆえに「早期離職傾向が強い人」「転職回数が多い人」を嫌うのです。
キャリアとしてマイナスに評価される
そのときに、キャリア(職務経験)として評価されない。または、あまりに在籍期間が短い(数か月)とマイナス評価さえ受けます。
つまり、3年以上働いて転職する人と、2年未満の短期で辞めて転職する人では、キャリアアドバイザーが提示(オファー)してくる求人案件に、差が生じることになります。
極端な例として、新卒から3か月で会社を辞めた場合、本来ならオファーを受けられた企業の「量と質ともに7割ダウン」といった可能性さえあります。
余程の理由が無い限り、3年は我慢したいところです。
すぐ辞めてもいい場合
原則は短期離職はダメだけど例外はあります。以下のような場合です。
- 身体もしくは精神に異変が起きた場合
健康以上に大切な仕事などありません。身体もしくは精神に異常を感じたら、即辞めるべきです。「極端な食欲不振」や「ほとんど眠れない」など、ストレスによる「鬱病」の初期症状が出始めたら、退職を考えるべき。
健康な精神状態で自殺する人などいません。鬱病になり正常な判断能力を喪失した状態で死を選ぶのです。そうなる前に会社を辞める。
A.健康に悪影響が及びそうなときです。 恐ろしいのが「後遺症」です。 たとえば代表的な健康被害「うつ病」にかかってしまうと、数十年にわたって後遺症が残る可能性もあります。 人生100年時代、ビジネスパーソンの仕事は、40年以上の長期戦を覚悟してください。そんななか、後遺症の影響に悩まされ続けると、甚大な被害となります。仕事もお金も、健康があってこそ。健康第一でいきましょう。 - 完璧なブラック企業だった
世の中には、社員を追い込んで、死に追いやる会社がたくさんある。ブラック企業は即辞めるべき。転職エージェントに「前職がブラック企業だった」と説明すれば、マイナス評価を受けることもありません。 - 希望とまったく違う職種に配属された
IT企業でプログラミングスキルを学ぼうと入社したのに、営業または事務に配属された。「3年後には必ず希望の部署に配属する」と言われても、本当にそうなるか、わかりません。スキルアップが目的なら、時間の無駄なので、とっとと辞めたほうがいい。
微妙な理由:他社に移っても同じなんじゃ?
- 上司がきらいだ、先輩がクソだ
上司や先輩が嫌いという理由で転職するのはいいとして、クソ上司やおバカな先輩はどこにでもいます。転職するときに一番わからないのが転職先の人間関係です。こればかりは実際に入社してみないとわからない。
頑張って転職したら、またクソ上司がいた。さぁ、どうしますか? - 仕事にやりがいがない、面白くない
大抵の仕事は最初は面白くないものです。なぜなら、お金をもらうためにやるのが仕事だからです。
学生時代はお金を払って学校に通っていました。あなたが「お客さん」です。会社員になったら立場が逆です。お金をもらうために働くのです。面白くないのが当たり前。もしゲームをやるときのように面白かったら「あなたがお金を払っているはず」でしょ? - 残業が多い、ノルマがきつい
新卒のときは、戦闘力がゼロです。まったく役に立たないのに、将来を期待して会社は給料をだしています。
もちろん上司も戦闘力がないのはわかっています。これぐらいは大丈夫だろうと、仕事を回してくるが、そもそも戦闘力がゼロなので、簡単な仕事でも残業になり、ノルマもきつく感じます。 - 給料が安い
転職で5%以上年収が増えたのは、アメリカ76.5%、フランス75%、中国88.7%、 これに対し、日本は、39.7%です。日本で転職で年収が上がるのは4割しかないません。いまより、明らかに年収が高い企業からオファーを受けているならいいけど、そうでなければ、転職しても6割は年収が上がらない。
在籍のまま、転職エージェントに登録して、年収の高いオファーを受けてからならいいかも。
転職回数には注意が必要
- 短期の離職、1回ならOK。
ただし、ブラック企業とか両親の急病など、誰もが納得のいく理由を用意しておかばOK - 短期の離職、3回目
次回の転職でだいぶ不利。緻密な戦略を用意すべし。
若干のレベルダウンを覚悟せよ - 短期の離職、3回以上
相当なダメージ。転職エージェントに断られる
結論はケースバイケース
①転職の際に「キャリア」とみなされないで、確実に不利になる
転職エージェントのキャリアアドバイザーに言わせると、「3年未満の勤務では、キャリアとしてみなせない」「とくに1年未満で離職した場合は、圧倒的に不利になる」となります。
②ブラック企業とか、事務志望なのに営業だったとか、
それなら3年無駄にする必要などない
③もし1年で辞めるなら、転職活動であきらかに不利
そのときは、誰もが聞いて納得する理由を用意する
④要するにケースバイケース